毒のない毛虫・幼虫っているの?さわれる毛虫・幼虫はいるの?

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毒のない毛虫・幼虫、実はいます!

毛虫と聞くと「触ってはいけない」「かゆくなる」「毒がある」と思うかもしれませんが、すべての毛虫に毒があるわけではありません実は、見た目がこわくても毒のない毛虫もたくさんいるんです。チャドクガやイラガは毒を持つ毛虫ですが、アメリカシロヒトリやマイマイガの毛虫は毒がありません。毒のある毛虫はほんの数パーセントです。

たとえば、次のような毛虫は毒がありません。

毛虫・幼虫の名前特徴
アゲハチョウの幼虫緑色でつるんとした見た目。においのする角(臭角)を出すことも。
モンシロチョウの幼虫キャベツについている、小さなツルツルの虫。
ヒトリガの幼虫モコモコした毛があるけれど、毒はない。人によっては肌に合わないことも。
ツマグロヒョウモンの幼虫黒くてトゲトゲした見た目だけど、毒はなし。パンジーやスミレの葉っぱでよく見かける。

見た目がこわそうでも、毒のない毛虫は意外とたくさんいます。

ただし、トゲがある=毒がある というわけではないものの、やはり肌が弱い子には刺激になることもあります

なぜ毒がないのに、見た目は毒のある毛虫と一緒なの?

身を守るために、わざと「毒があるように見せている」のです。

あえてトゲトゲしく見せたり、毒のある毛虫にそっくりな姿をすることで、鳥や動物に「あれ?毛虫だから毒ありそう。食べるのはやめとこう」と思わせることができるのです。

じゃあ、毛虫ってさわっても大丈夫なの?

基本的に、むやみに毛虫にさわるのはおすすめしません

毒のない毛虫でも、人によっては肌がかゆくなったり、赤くなったりすることがあります。
また、毒のある毛虫と見た目がそっくりな種類も多く、まちがえやすいのです。

とくに、フワフワした毛が生えている毛虫は、さわるだけでチクっとしたり、湿疹が出る種類もあります

毒がなくても、さわるときは注意!

  • 毒のない毛虫もいるけれど、見た目では判断がむずかしい
  • さわるときは、必ず大人に確認しよう
  • よく似た毒のある虫もいるので、基本は「見て楽しむ」が安心です

毛虫はちょっぴりこわいけど、チョウやガの子どもでもあります。
興味を持ったら、安全な観察のしかたをおうちの人と一緒に学んでいきましょう

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管理人(とんぼ)
管理人(とんぼ)
東京都生まれ。虫捕り歴65年。 葛飾区で幼少期を過ごし、子どもの頃から虫が大好き。 虫の中でも一番好きなものはとんぼで、30歳の頃に日本トンボ学会へ入会。 仕事をしながら自然保護を目的としたNPO団体を友人と設立。ほかにも幼稚園や保育園、小学校や大学で虫に関する講演を行い、仕事をリタイアした現在もむしに関する活動を続けています。
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